約 4,773,236 件
https://w.atwiki.jp/otomadstar/pages/989.html
▽タグ一覧 Fate のじゃロリ 中国 拷問 音MAD素材 ニコニコで【不夜城のアサシン】タグを検索する 概要 『Fate/Grand_Order』に登場するサーヴァント。
https://w.atwiki.jp/sinnseiki/pages/49.html
https://w.atwiki.jp/hunter-ro/pages/44.html
画像貼り付け予定 特徴 装備可能武器 Job補正 転職
https://w.atwiki.jp/ragus/pages/234.html
アサシンアタイア ASアタイア+1
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/67.html
呉キリカ&アサシン ◆Vj6e1anjAc 「いやぁしかし、驚いたよ」 からからと笑い声を上げるのは、黒髪をショートヘアにした少女だ。 ネコ科の獣のような金眼には、恐怖や緊張の色はない。この状況下で平然としていられるのは、大した器だと言えるだろう。 「聖杯戦争なんてのもそうだし、まさか私のサーヴァントとやらが、君のような奴だったとはね」 「ああ、それは同感だ。おれだってお前のようなやつと、言葉が通じるようになるとは思わなかった」 何よりその光景を、異様なものとして印象づけるのは、彼女の傍らに立った存在だ。 驚くなかれ、ライオンである。 浅黒い体毛を全身に纏い、緑の瞳を怪しく光らす、雄のライオンがいたのである。 しかもそれが黒髪の少女と、人間の言葉を使いながら、平然と談笑しているのだ。 そんな光景が成立するのは、彼らが戦争のルールに定められた、主君と従者の間柄だからだ。 アサシンのサーヴァント・スカー――この1頭の獅子こそが、呉キリカという少女に与えられた手札だった。 「人間の言葉を話すライオンなんて、どんなサーカスでも見られないだろうねぇ。それも方舟とやらの力なのかな?」 「おれに聞いてくれるなよ、マスター殿。所詮は草原暮らしのけだものなんだ。人間様の文明のことなど、知る由もない」 「まぁいいか。大事なのは君が強いかどうかだ。そこのところはどうなんだい?」 「知恵比べなら自信はあるが、直接戦えと言われれば……まぁ、まず勝ち目はないだろうな。 神にも悪魔にも縁遠い身だ。ライオンの領分以上のことはできん」 「なーんだ、そうなの」 果たして知恵比べというものは、その「ライオンの領分」に当たることなのだろうか。 それだけは気になったものの、すぐに落胆の方が勝った。 一応キリカは魔法少女なのだから、自分で戦うこともできる。 しかしそれでも、サーヴァントとのタッグを組めた方が、より勝利は確実なものとなったはずだ。 それがかなわないとなれば、どうしてもがっかりしてしまう。 「おいおいそう落ち込むなよ、マスター。爪と牙が役に立たずとも、頭を使えば勝機はある。 他の参加者は大勢いるんだ。だったらそいつらを潰し合わせれば、おれが弱くとも問題はあるまい?」 「潰し合わせる? そんなことができるのかい?」 「ちょっと頭を使えばいい。人の心を操ることなど、コツさえ掴めば簡単なことだ」 本当にそんなことができるのだろうか。 自信げに語るアサシンの言葉に、キリカはすっかり聞き入っていた。 ライオンが人を操るなど、眉唾ものとしか思えなかったが、なるほど確かに、こいつは非常に口が上手い。 こうして耳を傾けていると、あるいはそんなことすらも、可能なのではとすら思えてくる。 「まぁそっちはおれに任せておけ。おれはマスターの忠実な下僕だ。 言うとおりにしていれば悪いようにはしない。必ず聖杯をプレゼントしてやるとも」 「そうだね……まぁ駄目で元々だ。君に任せてみることにするよ」 上手くいったらお立ち会い。駄目なら自分で戦うまで。 元より自分は考えるのが苦手だ。だったらここは無い知恵を絞るより、アサシンに賭けてみた方が気も楽だろう。 (待っててね、織莉子。必ず聖杯を持って帰るよ) そう心に決心を固め、キリカは行動を開始した。 実のところ、彼女には、聖杯を使うつもりはなかった。 願望器の力を必要としているのは、自分ではなく友人の方だ。 ここにはいない親愛なる友――世界の救済者・美国織莉子。 世界を滅亡から救わんとする彼女には、聖杯の願いを叶える力が、きっと助けになることだろう。 どうせ自分が使おうとしても、大金や山盛りのお菓子くらいしか、願いのレパートリーはないのだ。 だったら自分が使うより、相応しい使い手の元に持ち帰って、プレゼントした方が万倍いい。 忠実なる愛の下僕・キリカは、獣の従者を伴って、愛する者のために歩みを進めた。 ◆ (ふふん、せいぜい図に乗っているがいい) そしてそんな背中を見つめて、内心で笑う獣が1頭。 傷のある目元を妖艶に歪め、嘲笑するかのように見送るのは、アサシンのクラスを冠した獅子だ。 (今はお前に従ってやる。だが然るべき時が来たら……その時に笑うのはこのおれだ) アサシンはこのキリカという少女に、聖杯をくれてやるつもりなど毛頭なかった。 自分にも願望器にかける願いがあり、故に聖杯を使うべきは、マスターではなく自分だと考えていたのだ。 令呪とやらが自分を縛る限り、キリカを殺すことは許されない。 それに魔力の供給源を殺せば、自分は体を維持することもできず、立ちどころに消滅するだろう。 だからこそ、動くべきは最後の最後だ。 言葉巧みにキリカを騙し、奴が願いを言うよりも早く、自分の願いを聖杯に告げるのだ。 (そしておれは王として、再びプライド・ランドに返り咲く……そうとも、今度こそは上手くやるさ) 生前追い落とされた地位を、聖杯の力で取り戻す。 生意気な甥っ子を抹殺し、あのプライド・ロックの頂に、もう一度自分が上り詰める。 確かに振り返ってみれば、生前の統治は失敗だった。 甥のシンバを殺し損ねたことも、ハイエナを野放しにしたこともそうだ。 特に後者はよくなかった。無軌道な馬鹿共の食欲は、たちまち大地を枯れ果てさせてしまった。 しかしもう一度やり直すからには、二度と愚行は犯さない。自分を殺した裏切り者など、まとめて処分してしまえばい。 (まぁ、確かにおれに力はない。それでもやりようはいくらでもある) そしてその願いを叶えるためには、まずこの聖杯戦争を勝ち抜くことだ。 確かにアサシンたるスカーは、英雄でも神でもないただのライオンである。 その上老いた身とあれば、直接戦闘で生き残ることは、到底不可能と言っていい。 だとしても、アサシンに不安はない。 そんな絶望的な状況だろうと、全く気後れしていない。 (要は余計な戦いなど、残らず捨ててしまえばいい。必要なのはただの一撃……マスターの喉を裂く爪の1本だ) アサシンのクラスの基本戦術は、その名の通りの暗殺である。 相手に気づかれることなく殺す――そのために特化したスキルを駆使し、サーヴァントとの戦闘を避け、直接マスターを抹殺する。 そしてそれを行うための準備は、もちろん彼にも備わっていた。 それが他者を利用するための話術であり、彼に授けられた宝具だ。 対獣宝具「偽・百獣の王(キング・オブ・プライド)」――NPCの獣を洗脳し、支配下に置くための宝具。 同時に最大50もの動物を、意のままに操ることを可能とする力だ。 さすがに戦力としてはあてにならないが、小回りが利く上、外から判別もつかない分、使いようはいくらでもある。 偵察によし、誘導によし。人間であるマスター相手なら、とどめの一撃に使うもよしだ。 (ハイエナを操れないというのは、少しばかり気に食わんがな) もっともこの宝具にも弱点はある。ハイエナを含むイヌ科の動物には、効力を発揮しないのだ。 しかしこの方舟にいるのは、何も犬に限っているわけではない。 他の動物が使えるのなら、その穴くらい埋めることは容易だ。 (ともあれ、王たる者はこのおれだ。他の奴らに聖杯は渡さん。 最後に聖杯の前に立つのは……はは、他の誰でもないこのおれなのだ) 高笑いを上げたくなる衝動を、必死に抑え込みながら。 野心を己が胸に隠して、アサシンはマスターに付き従う。 全ては真の王として、あの月に君臨するその時のため。 万能の願望器の前に立ち、その時にこそ笑うため、アサシンは今はただ静かに、策謀を張り巡らせていた。 【マスター】呉キリカ 【出典】魔法少女おりこ☆マギカ 【性別】女性 【参加方法】 『ゴフェルの木』による召喚。美国邸の庭園にたまたま木があった 【マスターとしての願い】 自分で聖杯を使うのではなく、織莉子にプレゼントしたい 【weapon】 ソウルジェム 魂を物質化した第三魔法の顕現。 千歳ゆまを始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。 濁りがたまると魔法(魔術)が使えなくなり、濁りきると魔女になる。聖杯戦争内では魔女化するかどうかは不明。 【能力・技能】 魔法少女 ソウルジェムに込められた魔力を使い、戦う力。 武器は鉤爪で、劇中では主に3×2=6本の爪を展開して戦っていた。 固有魔法は速度低下。有機物・無機物問わず、あらゆるものに対して発動が可能で、対象の運動速度を低下させられる。 劇中では魔女結界にこの魔法をかけ、消滅を遅らせるなどしていた。 反面、攻撃に魔力を割きすぎると、この魔法の制御が難しくなり、視認できる範囲にしか効果を維持できなくなるという欠点がある。 必殺技は爪を投擲する「ステッピングファング」、膨大な爪を盾に連ねて叩きつける「ヴァンパイアファング」がある。 爪とキックを交互に繰り出す、アクロバティックな戦闘を得意としている。 【人物背景】 魔法少女・美国織莉子の友人にして、忠実な下僕。 世界を滅ぼす魔女の出現を防ぐため、その元となる魔法少女を殺すべく暗躍している。 キュゥべえの目を逸らすために、他の魔法少女を次々と殺害しており、高い戦闘センスを持っていると推測される。 明るく社交性の高い少女だが、全ての価値判断は、あくまで織莉子最優先。 織莉子に捧げる「愛」を神聖視しており、半端に口出ししようものなら、激昂し物凄い勢いでまくし立ててくる。 戦闘中にも狂っているかのような言動が多く、対戦した巴マミからは、「壊れている」と評されていた。 もっとも、何もない時には、冷静に戦況を分析したりもしており、全くの狂人というわけではない。 本来は過去のトラウマから、人間不信に陥っていたこともあり、他人と打ち解けられない内向的な性格だった。 しかし、偶然織莉子と出会った時に、彼女に惹かれる何かを感じ、彼女に声をかけられるようになるため契約。 「違う自分に変わりたい」という願いで、現在の性格へと変貌を遂げた。 この時「変わる前の自分」が持っていた願いを忘れてしまったのだが、この聖杯戦争に参加した時点では、何らかのきっかけにより思い出している。 本人はこの契約に対して、「織莉子を自分のウソに付き合わせた」と語っており、ある程度の負い目を感じていたものと思われる。 【方針】 優勝狙い。細かい作戦はアサシンに任せてみる 【クラス】アサシン 【真名】スカー 【出典】ライオン・キング 【性別】男性 【属性】混沌・悪 【パラメーター】 筋力:D 耐久:E 敏捷:D+ 魔力:E 幸運:E 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 話術:B 言論にて人を動かせる才。 国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。 弁論において、窮地にあっても挽回の可能性を手繰り寄せる。 心眼(偽):B 直感・第六感による危険回避。 視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 カリスマ:E 軍団を指揮する天性の才能。統率力こそ上がるものの、兵の士気は極度に減少する。 【宝具】 『偽・百獣の王(キング・オブ・プライド)』 ランク:C 種別:対獣宝具 レンジ:1 最大補足:50匹 一時とはいえ、プライドランドの王として君臨した、その生き様が宝具と化したもの。世にも珍しい対獣宝具。 NPCの動物を、話術をもって洗脳し、自らの一部として操ることができる。 サーヴァントの一部であるため、他のサーヴァントを攻撃できるだけの神性も付与される。 ただしスカーの王としての器は、名君と呼べるほどのものではなく、その効力は半減している。 (然るべき王者が『百獣の王(キング・オブ・プライド)』を備えていた場合、操れる最大数は100匹となる) また、スカーはハイエナに恨まれながら死んでいったため、同じイヌ科の動物を操ることはできない。 【weapon】 なし 【人物背景】 サバンナに存在する動物達の王国「プライド・ランド」の王族で、ムファサ王の弟でもあった雄ライオン。 狡猾な野心家であり、王の地位を狙っていたのだが、ムファサに王子・シンバが生まれたことによって、王位継承のチャンスが遠のいてしまう。 これを快く思わなかったスカーは、蛮族であるハイエナ達と結託し、ムファサを暗殺。 シンバをも始末するよう仕向けたことにより、ムファサの王位を継承し、プライド・ランドを治める暴君となった。 しかしシンバは生きており、成長した姿でプライド・ランドへと舞い戻ってくる。 スカーは敗北しプライド・ランドを追いやられ、 最期には「ハイエナが全てを企んだのだ」と言い訳したのを聞かれていたことがきっかけとなり、そのハイエナ達によって殺されてしまった。 獣でありながら策を弄し、身内の殺害にまで及んだ、狡猾さと残忍性を併せ持つ反英霊。 その悪知恵と人心掌握術は獣の領域を超えており、他種族であるはずのハイエナの群れを、意のままに操ったと言われている。 反面、彼らを継続的に管理することは難しかったらしく、プライド・ランドを荒廃させており、王の資質はややマイナスに傾いている。 本人の戦闘能力は、ただのライオンであることもあり、ライオンなりのものしか持たない。 そもそも生前にムファサに対して、「爪と牙を使った戦いではムファサに勝てない」と語っており、 あまり力には恵まれていなかったものと考えられる。 【サーヴァントとしての願い】 プライド・ランドの王として再び返り咲く。そのためにキリカを利用する 【基本戦術、方針、運用法】 さすがに人間よりは強いが、本人の戦闘能力は底辺に近い。 そのためマスター自身や、宝具で操ったNPCを利用し、敵マスターを暗殺するのが基本方針となるだろう。 更には生前の手並みもあり、他のサーヴァントと同盟を組んで、ライバルを減らすよう仕向けるという選択肢もある。 アサシンでありながら自ら手を汚さず、手駒を使って相手を追い詰めるという、珍しい運用法を要求するサーヴァントである。
https://w.atwiki.jp/ffwm/pages/137.html
寺坂龍馬&アサシン◆NIKUcB1AGw 時刻は夜。空を見上げれば、鮮やかに光る満月が浮かんでいる。 そう、満月だ。 もう、見られなくなったはずなのに。 ◆ ◆ ◆ 「まったく、何だってんだよ……。 あのタコが学校に来ただけでも異常事態だってのに、今度は妙な場所に拉致られてつぶし合いだぁ?」 自室の窓から夜空を眺めつつ、少年は毒づいた。 実年齢の割には大柄な体格の彼は、寺坂龍馬。 本来は私立椚ヶ丘学園に通う、中学3年生である。 ほんの数ヶ月前まで、彼はただの一般人だった。 だがある日、日常は崩れ去った。 彼のクラスの担任として、タコのような外見の奇妙な生物が現れたのだ。 そしてその怪生物は、日本政府から100億円の懸賞がかけられた賞金首だった。 その日から、彼のクラスは「暗殺教室」となった。 落ちこぼれだった生徒達が暗殺を通じて成長していく中、彼だけはその流れに取り残されていた。 「だが考えようによっちゃ、これはチャンスかもな……」 窓から離れ、寺坂は呟く。 「聖杯ってのは、どんな願いでも叶えてくれるんだろ? なら、あのタコをぶっ殺すことだってできるよなあ? そうすりゃ賞金独り占め……。一生遊んで暮らせるぜ」 寺坂の顔に、下卑た笑みが浮かぶ。 成長を受け入れない今の彼では、聖杯戦争に対してそんな考えしか浮かばないのだ。 「お?」 そうこうしているうちに、異変が起きた。 どこからともなく出現した白紙のトランプが、光を放ち始めたのだ。 「サーヴァントってやつのお出ましか……。なるべく強いのを頼むぜ」 期待を込めて見つめる寺坂の前で、光の中からサーヴァントが出現する。 それは黒い帽子と黒いスーツに身を包んだ、細身の男だ。 「てめえが俺のサーヴァントか。せいぜい役に立って……」 寺坂の言葉は、発砲音に遮られた。 召喚されたサーヴァントが、手にした銃を発砲したのだ。 弾丸は寺坂の頬をギリギリかすめ、壁にめり込む。 「やれやれ、CHAOSだな……。こんななまいきな子供がマスターなら、あっちの姿で召喚されそうなものだが……。 何かアサシンの触媒になるようなものでも持ってたのか、こいつ」 「銃弾ぶっ放しておいて独り言ぬかし始めるんじゃねえよ!」 サーヴァントの態度に、寺坂は怒りをあらわにする。 「こっちにはあれだ……令呪があるんだぜ。これがありゃ、サーヴァントってのはマスターに逆らえないはずだろ! おとなしく言うことを……」 「わかってねえみてえだな」 「あ? 何をだよ!」 「俺ならお前が令呪を使う前に、お前の頭に銃弾を撃ち込める」 サーヴァントは、真顔でもう一度銃を構える。 その行為で、寺坂は理解した。先ほどとは違い、今度は本気で自分を殺す気だと。 サーヴァントから放たれる殺気が、まさに彼が「殺す気」であることを何よりも雄弁に語っていた。 「…………」 「理解できたみてえだな。完全なバカってわけじゃなさそうだ。 まあこっちも、そう簡単にマスターを殺すつもりはねえ。 よっぽどバカなことをしなけりゃ、ちゃんと面倒見てやるよ」 「この野郎、見下しやがって……!」 「見下されるのがいやなら、強くなるんだな。 なに、俺がついてるんだから心配するな。出来の悪い生徒を指導するのは慣れてるからな」 「生徒」に「指導」。 その言葉が、寺坂にサーヴァントと例の怪物を重ねさせる。 「なんなんだよ、てめえは……! いったい何者だ!」 「俺はアサシンのサーヴァント……。殺し屋で家庭教師(かてきょー)だ」 銃をしまい、アサシンのサーヴァントはニヒルに笑う。 「さあ、マスター。始業のベルを鳴らそうぜ」 【クラス】アサシン 【真名】リボーン 【出典】家庭教師ヒットマンREBORN! 【性別】男 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:B 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 射撃:A 銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 道具作成(偽):C 魔力を帯びた器具を作成する。 アサシンは魔術師ではないが、相棒のレオンの能力により銃弾などを生成できる。 かてきょー:C 人を教え導く才能。 もう一つの姿で召喚されればAランクだが、今の姿は殺し屋としての彼を強調した側面であるためランクダウンしている。 【宝具】 『理欺く混沌の弾丸(カオスショット)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:5人 変幻自在の魔弾。 あるときは分裂して複数の敵を襲い、あるときは地面に潜り足下から敵の急所を貫く。 【weapon】 「Cz75・1ST」 チェコ製の拳銃。 「レオン」 リボーンのペットである、形状記憶カメレオン。 自分と同程度のサイズで、一度見たことがあるものであれば自在に変身できる。 またその体内では、特殊な弾丸や防具などを生成できる。 ただしそれには相応の体力を消費するため、一度に作れる量には限度がある。 【人物背景】 かつて、最強の殺し屋として恐れられた男。 あるとき「その時代最強の7人」に選ばれ、「呪われた赤子(アルコバレーノ)」へと変えられてしまう。 その後は長い時をかけて変化を受け入れ、優秀なマフィアを育てる家庭教師となった。 今回は最強の殺し屋としての姿で召喚されている。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの性根を鍛え直す 【基本戦術、方針、運用法】 銃が武器ということで、アサシンでありながらアーチャーに近い運用になる。 気配遮断からの狙撃は、他のサーヴァントに対して十分な脅威となるだろう。 まあそもそも、聖杯を狙うつもりがあるのかどうかが曖昧なのだが。 【マスター】寺坂龍馬 【出典】暗殺教室 【性別】男 【令呪】おしゃぶりのような形 【マスターとしての願い】 タコ(殺せんせー)を殺す 【weapon】 なし 【能力・技能】 体力は同年代の中では高い方。 暗殺者としての訓練を受けているが、まだ不真面目だった頃からの参戦であるため練度は低い。 【ロール】 中学生 【人物背景】 私立椚ヶ丘学園3年E組の生徒。 体がでかくて声もでかい、典型的なガキ大将タイプ。 小学生の頃は成績もそこそこよかったため名門の椚ヶ丘に進学するが、授業についていけず落ちこぼれる。 E組でお山の大将に収まることで自尊心を保っていたが、殺せんせーの登場でそれも崩れ去ることになる。 周囲が前向きになっていくことに耐えられず反抗的な態度を貫いていたが、 悪い大人にだまされてクラスメイトを危険にさらしてしまったことがきっかけで考えを変化させていく。 しかし今回の彼は、それより前から聖杯戦争に招かれている。 【方針】 聖杯狙い
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/206.html
ある場所に、長年誰にも使われていないであろう廃校舎があった。 誰にも手入れされていないのか、校舎を形作る木材はところどころ腐り始めているようであった。 中の廊下にもたくさんの埃が積もっているようであった。 そんな廊下の上を一人の男が歩いていた。 その男性は気弱そうな雰囲気を醸し出すスーツ姿の老人であった。 彼はしばらく廊下を歩くと、やがて一つの教室の前にたどり着いた。 そしてを開き、その教室の中に入っていった。 「よく来てくれたわね。的場先生」 その言葉は男――的場勇一郎よりも先に教室の中にいた人物から発せられた。 その人物は高校の制服を着た女学生であった。 彼女は机や椅子の無い広々とした教室の奥の辺りに立っていた。 的場勇一郎とその女学生は教師と生徒の関係にあるようであった。 「君かね?私にこの手紙を送ったのは。こんないたずらは止めて、時間ももう遅いからすぐに帰りなさい」 的場は片手に紙を持ちながら女学生に対してそう言った。 その言葉は、あくまで教師として生徒に注意を促すための、優しい言葉遣いであった。 そして、彼が持つ手紙に書かれた内容は、要約すれば以下の通りであった。 『私は聖杯戦争のマスターとして、あなたに決闘を申し込みます』 また、その手紙には時間と場所についても指定されていた。 そして、彼らがいるこの廃校舎こそがその手紙で指定されたとおりの場所であった。 的場はその手紙の内容に従ってこの場所を訪れていた。 ◇◆ 「いたずらなんかじゃありませんよ。私は本気であなたと戦うつもりです」 『!?』 女学生がそう言い終わると同時に彼女の隣に先ほどまで存在していなかった人影が現れる。 それは身体を武者鎧に包み、手には太刀を持った大男であった。 その男こそが女学生のサーヴァントであった。 「な、何だねその人は!?どこから現れたんだ!?」 的場は鎧武者を見てうろたえたような様子を見せる。 「まだとぼけるつもりですか?嘘をついたって無駄ですよ。あなたがマスターであることくらい、もう調べはついているんです。……ていうか、私、あなたがサーヴァントと一緒にいるところを見ているんですよね」 「なっ!?」 「そもそも先生、魔術師じゃないのでしょう?こそこそ動き回っていたつもりだったんでしょうけど、まあまあバレバレって感じでしたよ」 「そ、そんな……」 「それからその右手に巻いた包帯、令呪を隠しているんでしょ?怪我とか言ってごまかすつもりだったんでしょうけど、普通に動かしていましたし不自然だったと思いますよ」 「ぐっ…」 女学生は的場がマスターであることに確信を持っていた。 それに対し、的場の方は女学生の追及に言い返せず、ただ尻込みしている状態となっていた。 「い、いや!私は何も知らないぞ!君の妄想に付き合っている暇はない!」 だが、的場はまだ自分は聖杯戦争に関係ないと言い張るつもりでいた。 「そこの彼が何者かは分からないが、どうせ雇ったマジシャンか何かなんだろう!こんなふざけた真似なんかに付き合わせず、早く帰ってもらいなさい!」 そして、的場はあくまでも自分はただの教師としての発言をするようにしていた。 聖杯戦争なんてものには一切関係の無い、どこにでもいる良心的な教師として振舞おうとしていた。 しかし、彼の言動には確かに焦った様子も見受けられた。 ◆◇ 「はあ…。同じ学校の生徒と教師のよしみで誰にも邪魔されずにささっと終わらせるつもりだったし、何ならサーヴァントだけ殺して先生は見逃すつもりだったんだけどなー。バーサーカー、やっちゃって」 女学生がそう言うと同時にこれまで動きを見せなかった鎧武者のサーヴァント――バーサーカーがついに動きを見せる。 「■■■■■■■!!!!」 バーサーカーは雄叫びを上げる。 大きな咆哮による振動で、教室は全体的に揺らされ、周囲で木がきしむような音も聞こえた。 バーサーカーは今にでも的場の方へと襲いかかりそうであった。 「ア、アサシン!出てくるんだ!!」 バーサーカーが今にも突進しそうな状態になった時、的場は遂に自らのサーヴァントを呼んだ。 先ほど的場が入ってきた教室のドアが再び開かれ、そこから何かが入ってきた。 「ヒィイイイイ…」 『!?』 新たに教室に入ってきた存在は、ひたいに大きなこぶを持つ老人の姿をした鬼であった。 この鬼を目撃した時、女学生はほんの一瞬だが驚かされることとなった。 確かに彼女は的場勇一郎が聖杯戦争のマスターであることを確信していたし、そのサーヴァントの存在にも注意を払っていた。 だけど、こんな近くに居ながらもその存在にこれまで全く気付いてはいなかった。 けれども、それはそのサーヴァントのクラス名を聞けば納得できることではあった。 アサシンクラスのサーヴァントが持つ気配遮断のクラススキル、その効果によりこれまで存在を察知させずに隠れていたのだろう。 しかし、彼女がアサシンに対して驚いた要素はもう一つあった。 (私は一瞬、こいつをサーヴァントだと認識できなかった。それに、前に見た時と姿が違う!?) 先ほどの発言通り、以前彼女は的場がサーヴァントと一緒にいる姿を使い魔ごしに目撃していた。 見つけられた理由は、どうも彼らは戦闘を行っていたらしくその騒ぎを聞きつけて様子を見に行ったのであった。 だがその時、的場のサーヴァントは子供の姿をしていた。 女学生が見た時戦闘は既に終わっていた。 一応、木を操る術を使うところはギリギリ目撃できていた。 そして、鬼のサーヴァントが敵マスターと思しき人間を食べていたところも、的場がそれを見て気分を悪そうにしていたところを彼女は確認していた。 だからこそ、鬼のサーヴァントが老人の姿をしていたことに彼女は驚かされることとなった。 (……でも、私のバーサーカーには敵わない!) 女学生は的場を魔術も知らない一般人であると判断している。 実際その通りであり、魔術師である彼女が的場と1対1で戦えば簡単に勝てるだろう。 例えサーヴァントを手に入れていたとしても、使い魔の運用方法の知識が無ければ力を十全に発揮させることもできないだろう。 それに加え彼女が引いたサーヴァントは凄まじい力を持つバーサーカー。 狂化されているため意思疎通はできないが、その分他のクラスのサーヴァントより高い性能を持つ。 より多くの量が必要となる消費魔力についても、優秀な魔術師の自分ならば問題ない。 そのため、彼女は的場に真正面から勝つことができると判断し、この場におびき寄せることとした。 そして今、最初の目論見通りにサーヴァント同士の戦いが可能な状態へともつれ込んだ。 「バーサーカー!アサシンを狙いなさい!」 女学生がそう叫ぶと同時にバーサーカーはアサシンの方へと向きを変える。 バーサーカーはそのままスピードを付け、太刀を振りかぶったまま突進を仕掛ける。 「ヒィィィ!」 しかしアサシンはその突進を跳び上がることで避け、その勢いのまま天井に到達しそこに張り付いた。 「ヒィィ!痛い!痛いいいぃぃぃ!やめてくれええぇぇ!いじめないでくれええぇぇ!」 だがアサシンは避けたとはいえ無傷では済まず、足に深い傷が刻まれてそこから血が滴り落ちる。 対しバーサーカーは猛り狂ったままその場で先ほどよりも更に足を踏み込む。 そして今度こそ逃がさないと、よりスピードを上げてアサシンへと襲いかかる。 「ギャアアアッ!!」 アサシンはその攻撃に対しても避けようとしたがギリギリで間に合わず、その胴体に太刀の刃が超高速で振るわれる。 そして刃はアサシンの首はまるで豆腐のように天井ごと切断された。 「やった!」 女学生は勝利を確信した。 例え鬼種のサーヴァントだとしても首を斬られては生きていけない。 所詮一般人の的場先生がマスターならばこの程度のもの、魔術師の自分に勝ち目はなかったのだと。 そんなことを考えながら女学生は次に的場の様子を確認する。 しかし、ここで彼女はある違和感を抱くことになる。 (……落ち着いている?) 的場勇一郎は彼女が知る限りでもとても気弱な人物である。 自分を守るサーヴァントが敗北したのならば、もっと慌てふためいてもいいはずだ。 一応うろたえている表情をしているが、女学生が思っていたよりは大きな変化が無かった。 だが、的場にそのような様子は見られなかった。 (……しまった!) 彼女はここで自分が油断していたことに気づいた。 「バーサーカー!私を守 最後まで言い切る前に、彼女の体は棒状の何かで突き刺された。 そして、彼女の体には電流が流れ、そのままその場で倒れてしまった。 ◇◆◇ その時、一瞬で起きた出来事はアサシンのマスターである的場勇一郎自身にも視認できなかった。 だが、彼らの特性から一体何が起こっていたのかについては理解していた。 「カカカッ!"さあばんと"とやらも楽しいのう。あんなでかぶつを儂の団扇であっという間に飛ばせた」 「……儂は腹立たしいぞ、可楽。再びお前とこのような状況になったことが、ではない。我らが"ますたあ"の不甲斐なさに腹を立てているのだ」 「カカッ!それもそうじゃな、積怒」 そこに居たのは、先ほどの老人の姿をしたアサシンではなかった。 若い姿をした二匹の、それぞれ可楽と呼ばれた団扇を持つ鬼と錫杖を手に持つ積怒と呼ばれた鬼であった。 その二匹の鬼の舌には、可楽には「楽」、積怒には「怒」とそれぞれ文字が刻まれていた。 女学生は積怒により体に錫杖を突き立てられ、体をピクピクとさせながら床に倒れこんでいた。 もう、この女学生の命は風前の灯火であった。 先ほどの一瞬で起きた出来事をまとめるとこうだ。 首をバーサーカーに斬られたアサシンはそれぞれ、首だけの方からは体が、体だけの方からは首が新しく生えてきたのだ。 そうやって姿を変えて新しく現れた鬼こそが可楽と積怒であった。 可楽は一瞬の隙を付き、バーサーカーに向けて団扇をあおいだ。 その瞬間、バーサーカーは教室の壁を壊しながら何処かに吹っ飛んで行った。 それと同時に積怒が錫杖を女学生に突き刺し、雷を流した。 「さて、ますたあよ。こうして儂らが出てきたからいいものの、下手したらお前さんはここで死んでいたぞ?」 「貴様のような人間でも守らねばさあばんとの身である儂らは消滅してしまう。儂はその事実がなんとも腹立たしい」 「そうじゃそうじゃ。今回のことは令呪の一画でももらわねば釣りに合わんぞ」 「わ、私の行動が軽率だったことは認める!だけど令呪は待ってくれ!これはまだ切り札として温存するべきだ!」 可楽と積怒はマスターである的場の行動を糾弾する。 怪しい手紙にほいほい従ってしまい、危うくバーサーカーに殺される可能性もあった。 アサシンが助けたのも、ただ単に彼にとっても死んだら困るだけのことだ。 はっきり言ってしまえば、アサシンのサーヴァント――真名『半天狗』にはマスターに対する忠誠心が全く無い。 彼にとって自らの主とは生前の自分を鬼にした鬼舞辻無惨ただ1人だけである。 マスターのために戦うのもあくまで自分が死なないためと聖杯戦争に勝利するためだけ。 もしそういった事情が無ければこのアサシンはすぐにでもマスターを見捨てるつもりだ。 そのため、自分を行動を縛ることになる令呪というものも気に入っていない。 「ハッ、儂は玉壺とは違うが…それもまたよしとしてやろう」 「…今はまだ予選期間だから見逃すが、儂はまだ信用したわけではないぞ。もし貴様が裏切るようなそぶりを見せれば…」 「令呪をもって命じる!バーサーカー!こっちに来なさい!」 『!?』 瞬間、積怒に串刺しされた状態であった女学生が息を吹き返し、右手を掲げながら叫んだ。 その手に刻まれた令呪の紋様から一部分が消失し、それと同時に可楽に吹き飛ばされたはずのバーサーカーが再び教室の中に現れる。 そして、可楽と積怒はそれに対し驚く暇もなくバーサーカーによる太刀の一閃で二匹ともその体を一気に切断されることとなった。 だが… 「……ああ、無駄な抵抗とは何と哀しいことか。儂らがこの程度で殺せぬことは先ほども見ただろうに」 「カカカッ!儂は喜ばしいぞ!こうして儂の出番ができたのだからな!」 切断された二匹の鬼の体は最初の老人姿の時と同じようにそれぞれの切り口から体が新しく生え、更に二匹の鬼に分裂、合計四匹の鬼となった。 「お前のような人間は…せめて即死できるよう儂が殺してやろう」 「カカッ!ならば儂はこっちの相手か!」 「哀」の文字を持つ鬼、哀絶はその手に十文字槍を持ち、それを女学生に向けて構える。 「喜」の文字を持つ鬼、空喜はバーサーカーの方へと顔を向けながら翼を広げ、口を大きく開けた状態となる。 「■■■■■!!」 バーサーカーはせめてマスターを助けようと四匹の鬼たちに襲い掛かる。 だが、その太刀が彼らに届く前に女学生とバーサーカー主従の聖杯戦争は終わる時を迎える。 その最期はあっけないものであった。 空喜の口からは超音波が発せられ、それを浴びたバーサーカーは太刀を振るうこと能わずその場から動くことを止められる。 その間に哀絶は十文字槍を女学生の首元へと突き刺した。 既に瀕死の状態であった女学生はこの哀絶の攻撃により即死、言葉を遺す間もなく息を引き取った。 バーサーカーはマスターの死により一気に魔力供給が追い付かなくなり、少しの間は耐えていたがやがて超音波を浴びている状態のまま現界維持もできない状態となった。 これにより、バーサーカーは教室の中から完全に消滅、後には一人の男と四匹の鬼、そして胴体と首に穴の開いた女子高校生の死体が残されることとなった。 ◆◇◆ 「全く…余計な抵抗で儂らの手を煩わせるとは、何と腹立たしいことか」 「儂はおもしろそうだと思ったぞ。この状況で諦めず戦おうとするとはなあ」 「儂は哀しい…。結局積怒は止めを刺しきれていなかったということだからな」 「哀絶、儂を責めるつもりか?」 「そんなことはどうでもよいではないか。それよりも儂はまた若い女の肉が食べられることが喜ばしいぞ」 「………」 四匹の鬼たちは戦いが終わった後にそれぞれ先ほど殺害した女学生の死体を囲んで談笑している。 そして彼らはその女の骸を喰らい、自らの糧にするつもりでいた。 的場はそんな自分のサーヴァントの様子を教室の隅の方で黙って見ていた。 ◆ (くそっ…!一体いつまでこんな日が続くんだ…) 的場勇一郎は自らの現状を嘆いていた。 的場勇一郎は殺人犯である。 不動高校という学校で起こる学園七不思議になぞらえた殺人事件の犯人『放課後の魔術師』の正体だ。 ※とは言っても、的場自身が本物の魔術師というわけではない。 彼が殺人を犯した動機を端的に言えば、過去の犯罪を暴かれないようにするためである。 30年前、勤めていた高畑製薬が治験の失敗により死亡させてしまった被験者の死体の隠蔽に関わった。 10年前、高畑製薬の犯罪と学園六不思議の関係の真実に気付いた女生徒を死なせてしまい、その死体を隠すために新たに不思議を一つ増やし、学園七不思議を生み出した。 そして彼はいずれ、死体の存在を隠すために自分の生徒を2人殺害、1人に重傷を負わせることになる。 このような表現となっているのは、彼がこの聖杯戦争に連れてこられた時間軸がその『学園七不思議殺人事件』が本格的に始まる前の時のためである。 この世界において、彼は元と同じく高校の物理教師のロールを与えられた。 この世界で暮らしていく中、彼は自分の罪の記憶を取り戻し、同時に聖杯戦争についての知識も与えられた。 そして、そんな彼の下に聖杯戦争で戦っていくためのサーヴァントとして召喚されたのが、アサシン『半天狗』であった。 (どうして私が聖杯戦争を、殺し合いをしなくてはならないんだ…!私はただ、教師として平穏に過ごしたかったのに…!) だが、的場はどうも自分が聖杯戦争に参加することに対して乗り気ではないようであった。 そして、彼がそのようになっている理由はいたって単純なものである。 彼の心の大部分を満たしているのは、いわゆる死の恐怖というものである。 (アサシンはいつ私に牙をむくかも分からない。そしてまた、さっきの子みたいに聖杯戦争を理由に私を狙う者もきっと現れる。いやだ…死ぬのはいやだ!) 的場がこのような思考に陥っているのは、まず彼がアサシンとあまり良い関係を築けていないことが挙げられる。 「ヒィィ…ますたあ…食事は終わりましたぞ。ああ、だけど儂は恐ろしい…このようなことを続けていたら聖杯戦争には勝ち残れませぬ。このままでは儂はますたあを殺し、新たな主を見つけなければなりませぬ」 的場がうずくまっている間に、いつの間にか女学生の死体を平らげていたアサシンは元の老人の姿に戻っていた。 「前回だってそうじゃ。憎珀天がいなければどうなっていたか…」 「うるさい!そんなこと私だって分かっている!これ以上しつこくするなら令呪を使って黙らせるぞ!」 「ヒィィィ…!そんなことはお止めくだされ…!」 このように、的場とアサシンはマスターとサーヴァントとしての信頼関係を築くことはできていない。 これまで生き残れていたのはアサシンが持つ実力や特性、そして運が良かったとしか言いようがないのが実情だ。 アサシンは人間というものを格下に見ているきらいがある。 普段は低姿勢で口では自分が弱者でだと言ってはいるが、その実態は人間のことは全て餌だと思っているように感じられる。 さらに言えば自らの責任をマスターである自分や敵対している相手に押し付けようとする節もある。 的場はそのことに対し自分のことを棚に上げて呆れ、アサシンに対してあまり良い印象を持っていない。 (こんなことはもうたくさんだ…!さっきの子だって、前に戦った奴等だって、私に戦う気がないと分かればもう放っておいてほしかった…!) 的場は心の中でさらに恨み言を呟く。 そもそも彼が持つ願いとは、過去の犯罪が暴かれずに教師として平穏に暮らすこと、 彼にとってはただそれだけの事である。 そしてこの願いは、命をかけて戦うことで叶えたい願いではない。 しかし、マスターとなって聖杯戦争という舞台の上に立っている以上、聖杯を狙うマスター達は積極的に戦いを挑んでくる。 この事実が的場の恐怖を更に増大させる。 そしてこの状況下で唯一頼れるものはいまいち信頼することができていない、常に怯えた態度をとっている鬼のアサシンだけである。 アサシンの強さについてはもう既に分かったことだが、それが何らかの拍子に自分に牙をむくのではないかと思うと不安はより募る。 的場の中にはアサシンが常に表に出しているものと同じ感情、『怯え』が本来の世界に居た時よりもずっと色濃く渦巻いていた。 ◇ だが、界聖杯によって選ばれた彼は、その運命から簡単に解放されることは決してない。 元の世界に残してきた自分の罪の証が見つかるかもしれないことも、 他の聖杯に選ばれた主従が命を狙ってくるかもしれないことも、 自分のサーヴァントが突然裏切るのではないかという予感も、 彼が抱える不安や恐怖からはこの東京にいる限り決して逃れることはできない。 できることと言えば、ただ怯え続けることか、それとも願いのために自分から行動することか、 いずれ放課後の魔術師となるはずであったその男は、どのような道を辿るのであろうか。 【クラス】 アサシン 【真名】 半天狗@鬼滅の刃 【ステータス】 筋力:C+ 耐久:A 敏捷:A 魔力:B 幸運:C 宝具:C 【属性】 中立・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ 自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。 このアサシンの場合、角の生えた異形の姿を見られてもサーヴァントもしくは鬼だとすぐに気づかれないほどの隠密性を有する。 【保有スキル】 虚言癖:A このアサシンは常に怯えたような態度をとり、自分は弱者だと主張するが、これは彼が生前から繰り返してきた嘘偽りにまみれたものである。 しかしこのアサシンは自分の方が被害者であると思い込んでおり、その主張を言葉だけで崩すことは不可能である。 スキルとしては、精神汚染スキルのように精神的な攻撃に対する耐性を得るものとなっている。 鬼種の魔:A 鬼の異能および魔性を表すスキル。鬼やその混血以外は取得できない。 天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキル。 捕食行動:A 人間を捕食する鬼の性質がスキルに昇華されたもの。 魂喰いを行う際に肉体も同時に喰らうことで、魔力の供給量を飛躍的に伸ばすことができる。 【宝具】 『上弦の肆』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:10人 多くの人間を喰らい、命尽きるその瞬間まで人に恐怖を与え続けた"上弦の肆"の肉体そのもの。 非常に高い再生能力を持ち、急所である頸を切り落とす以外の手段で滅ぼすのは非常に困難。 本来であれば"日輪刀"で頸を落とす必要があるが、英霊の座に登録されたことにより弱点が広範化。 宝具級の神秘を持つ武装であれば何であれ、頸を落として鬼を滅ぼせるようになっている。 しかし欠点として日光を浴びると肉体が焼け焦げ、浴び続ければ灰になって消滅してしまう。 このため太陽の属性を持つ宝具、それどころかただの太陽光でさえ致命傷になり得る。 また、"血鬼術"と呼ばれる独自の異能を行使することができ、アサシンの場合は自分を攻撃させることで様々な分身を生み出す。 基本となる分身は喜怒哀楽の感情から生まれた『空喜』『積怒』『哀絶』『可楽』の四体。 他に生み出せる分身には、積怒が他の三体を吸収することで誕生する「憎」の字を持つ『憎珀天』、本体である小さな「怯」の鬼をそのまま大きくしたような「恨」の鬼が存在する。 生み出した分身のステータスはどれも本体より、筋力に関してはランクがB+にまで上がるが、耐久・敏捷はBにまで下がる。 分身が持つ能力はそれぞれ、 空喜:高速で飛行し、超音波を発する 積怒:雷を放つ錫杖を使う 哀絶:体術に優れる十文字槍の使い手 可楽:突風を放つ団扇を持つ 憎珀天:雷や超音波など喜怒哀楽が持っていた力だけでなく、さらに木の竜を生み出し操る力を持つ 恨の鬼:巨大化したように見せかける擬態で、日光から身を守る肉の鎧の役割も持つ といった様になっている。 喜怒哀楽の四体の分身たちは本体と違い頸を斬られても滅ぼされたりせず、攻撃されることでさらに分身できるが、分身の数が増えるにつれ一体一体の力は弱くなっていく。 また、本体と同じく再生能力も持つが、舌を傷つけられた場合は再生能力は落ちてしまう。 ちなみに、本体はとても小さく野ネズミ程の大きさしかない。その分、隠れられると発見は困難なもととなる。 【weapon】 血鬼術により生み出す分身 【人物背景】 鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人。 常に何かに怯え、か細い悲鳴をあげて周囲には無害な老人のような印象を植え付けようとする。 人間だった頃は目が見えないと嘘をつくことで周りの人間を自分に対して親切にさせ、盗みや殺しといった悪事を繰り返してきた。 やがて奉行所に捕まり、罪を暴かれ、打ち首が決まったところで鬼舞辻無惨により血を与えられ鬼と化した。 鬼となってからは、何度も窮地に追い込まれるたびに己の身を守る感情を具現化・分裂する血鬼術を用いて勝ってきた。 このため、追い込まれれば追い込まれる程強くなる鬼だとも称されている。 【サーヴァントとしての願い】 自らの蘇生、及び自分が弱者であり絶対的な被害者であることを示したい。 521: 的場勇一郎&アサシン ◆5IjCIYVjCc :2021/07/13(火) 19 24 40 ID .BYa7PMg0 【マスター】 的場勇一郎@金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件 【マスターとしての願い】 自分の罪が暴かれないままで平穏な教師としての日常に戻りたい。 【能力・技能】 自らの突発的な犯罪を隠し通すためのトリックを咄嗟に思い付くほどの発想力。 自分に都合のいい大嘘の噂を信じ込ませることができるほどの演技力。 ※なお、この部分の記載は「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」における設定も含んでいる。 【人物背景】 不動高校に勤める物理教師。ミステリー研究部の顧問でもある。 しかしその正体は劇中時間から30年前に新薬の人体実験で被験者を六人死亡させてしまった高畑製薬の元研究員である。 被験者たちの死体は当時建設中であった研究所に死体を隠し、その研究所はやがて不動高校の校舎となる。 的場はそこに隠された死体が発見されないようにするための見張り番として教員となり、死体の場所から人を遠ざけるために学園六不思議の噂を流した。 しかし、10年前には青山ちひろという女生徒に六不思議の真相を知られてしまい、(故意ではなかったが)その青山ちひろを階段から転落させ、死亡させてしまう。 その後は青山ちひろの死体も校舎の中に隠して噂も新たに流し、学園七不思議を誕生させた。 この聖杯戦争においては学園七不思議殺人事件を起こす前の時から連れてこられている。 社会ロールには元の世界と同じく高校の物理教師の役割が与えられている。 【方針】 最後まで生き残る。なるべく戦いたくない。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/2129.html
登録日:2009/10/05(月) 02 38 06 更新日:2024/04/14 Sun 23 11 26NEW! 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 FGO Fate GO TYPE-MOON Zero stay night アサシン サーヴァント ザバーニーヤ ハサン・サッバーハ ハートキャッチ 不遇 人気 今日もどこかで仮面が割れる 仮面 全員で一つの名前 呪腕のハサン 妄想心音 暗殺者 気配遮断 EX 真アサシン 稲田徹 空気キャラ 裏方 \アッサシーン/ もとより暗殺者(われら)は影に潜むもの。 そのような役割に選ばれる英霊など、初めから存在しない。 『Fate/stay night』に登場する、第五次聖杯戦争での本来の暗殺者のサーヴァント。 CV:稲田徹 『Fate』シリーズ全体における「アサシンクラスのサーヴァント」については、こちらの項目で。 ●目次 ○データ ○概要 ○真実 ○人物不遇ポジション ○戦闘能力◆宝具◇妄想心音(ザバーニーヤ) ○本編での活躍「Heaven's Feel」(間桐桜ルート) ◆『Fate/Labyrinth』 ◆『タイガーコロシアム』 ◆『Fate/Grand Order』性能(呪腕のハサン) 人物(呪腕) 第一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」 その他のイベント ○データ ◆ステータス プロフィール 身長:215cm(この身長は自己改造分も含む) 体重:62kg 誕生日:不明 血液型:不明 イメージカラー:白(月光) 特技:隠密、忍耐、スリ 好きなもの:自分用のダーク、忠義、寝正月 苦手なもの:自分以外 天敵:自分以外の歴代ハサン18名 属性:秩序・悪 パラメータ 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 B C A C E C ◆クラス別スキル 気配遮断:A+ 完全に気配を断ち、発見することは不可能に近い。ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 ◆保有スキル 投擲(短刀):B 短刀を弾丸のように放つ能力。威力はアーチャーの矢に匹敵する。 風除けの加護:A 風の魔術に対する耐性。 砂漠で活動する事の多いハサンにとって、暴風(ジン)避けの呪いは必須。 作中では風王結界を無効化した。 自己改造:C 自身の肉体に異なるモノを付加する。ランクが高い程、正純の英雄から遠ざかる。 真アサシンは悪魔の右腕を自身に付け加えている。 ○概要 顔に髑髏の面をつけた、長身で全身黒タイツの男。 体格は筋肉質とも骨が浮き出たガリガリとも言い難く、どこか不気味で異質。 登場当初は死神のような黒いローブを見に纏っていたが、セイバー戦でいつの間にか脱げていた。 劇場版では終始ローブ姿のまま活動をしており、黒タイツ姿を晒す事は無かった。 最大の外的特徴は「自己改造」スキルで得た、恐ろしく長い真っ赤な「悪魔の右腕」。 この腕はシャイターンの右腕を改造により自身に付け加えたもの。普段は折り畳まれた腕を黒い布でグルグル巻きにして隠している。 宝具の真名開放により赤い腕が露出し、一直線に対象の胸まで伸びていく。 当初は外法召喚が原因でカタコトでしか話せないオツムの弱い子だったが、ランサーの心臓を食らうことで大幅パワーアップして尚且つオツムが成長する。 この時の成長前と成長後の稲田氏の絶妙な演じ分けは是非注目していただきたい。 ○真実 真名はイスラム教の伝承に残る暗殺教団の教主「山の翁」の一人「ハサン・サッバーハ」。彼はその歴史の中で1273年頃に在位していたとされる。 ハサンは襲名制という都合上、後のシリーズに登場するハサン達との呼称の区別のため、『FGO』にて「呪腕のハサン」という二つ名が設定された。 マスターは間桐家当主である間桐臓硯。 第五次聖杯戦争ではアサシンの座に佐々木小次郎がいるが、あちらはキャスターの不正召喚によるイレギュラーなアサシンであり、元来呼ばれるべきアサシンとは、この真アサシンのことである。 冬木の聖杯戦争で召喚されるアサシンは「アサシンと言うクラスそのもの」が触媒であるため、その全てがハサンとなる。 何故かというと暗殺教団「山の翁」の長が代々「ハサン・サッバーハ」を襲名した結果起こった状況であるため。(*1) また、切り札たる宝具の読みは全て「ザバーニーヤ」。自らの奥義を共通する名前に隠しているとされる。 【各作品に登場する色んなアサシン】 ◇『空想電脳』のハサン(Fate/hollow ataraxia) 「夜の聖杯戦争」で第三次聖杯戦争に参加したと思われるハサン。 子供のようなサイズだがその敏捷性はやはり異常で、バゼットのラッシュを平然と躱してのけ、 逆にパンチを繰り出した彼女の腕にひょいと乗るや、唖然とする彼女に手を伸ばし、宝具『空想電脳』(ザバーニーヤ)で殺害した。 ちなみにこの宝具は「敵の脳を爆弾に変えて起爆させる」というもので、バゼットは生き返った直後、その時のことを思い出して気分を悪くしていた。 なお、マスターは人形遣いだったという。 ◇百の貌のハサン(Fate/Zero) 第四次聖杯戦争では19代目の「百の貌のハサン」が登場。 詳しくは該当項目へ。 ◇静謐のハサン(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ) 『Fate/Prototype』の前日譚であるこの作品には体液すべてが猛毒である「静謐のハサン」が登場。prprしたら余裕で死ねる。 詳しくは該当項目へ。 ◇初代ハサン“山の翁”(Fate/Grand Order) 初代の山の翁であり、「初代にして最後の翁」と歴代のハサンからは呼ばれる。 2代目以降の襲名により名乗られる「ハサン・サッバーハ」ではなく、本来の意味で「ハサン・サッバーハ」の真名を持つ者。 詳しくは該当項目へ。 ◇煙酔のハサン(Fate/Grand Order) キャラとしては未実装だが第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』で登場。 碌に実力も見せることもなく退場したが、実際には歴代ハサン・サッバーハの中でも「暗殺技術は初代に次ぐ」と称される程の指折りの暗殺者で、 世界を「酔わせる」ことで敵の攻撃と自分自身を煙のようにかき消してあらゆる攻撃を透過する宝具「異想追憶」の使い手だったと別の作品で明かされている。 ◇アサシン(Fate/strange fake) 正確にはハサン・サッバーハではなく、名前すら与えられず、狂信者と言われた女性。 ハサン・サッバーハではないため、髑髏の面をつけておらず、素顔がある。 『百の貌のハサン』と同じ時代に生きた女で、生前はアサシン教団の中でも狂信者と言えるほど異常に高い信仰心を持った信者だった。 ハサンを目指して凄まじい修練を重ねた結果、歴代ハサンの全てのザバーニーヤを再現できるほどの実力を有したが、所詮はパクリという事でハサンを継ぐ事はできなかった。 尚、百の貌の「妄想幻像」は同世代だった為、会得の為の修練をしておらず使用できない。 選ばなかった理由には数年で全てのザバーニーヤを会得した彼女の愚直さ、その才能を恐れた事や、暗殺者でなく戦士としての側面が強い事が理由らしい。 実際2巻ではアサシンのクラスなのに正面から敵陣に乗り込んでいたりする。更に言うとザバーニーヤを多数の人前で大盤振る舞い使う時点で歴代のハサン・サッバーハを冒涜している。 聖杯や歴代ハサン達を惑わす聖杯戦争そのものこそ嫌っているが、異教徒に対しても敵意を向けられない限りは殺人は行わず、「将来同じ宗派になるかもしれない」として改宗をすすめる程度に留まるなど良心的。 彼女自身はハサンに選ばれなかったことに自分のまっすぐすぎる性格という事情もあったとは露にも思わず、ひとえに自分の信仰心や能力が足りなかったせいだと思っている。 サーヴァントとして召喚されたが、イスラムの神は杯など持たないとして召喚したマスターのジェスターを殺害。 以後は異端の魔術師を排除し、かつての長たちをも惑わした『聖杯戦争』そのものを破壊するべく行動する。 ……ちなみに、同じく召喚されたランサーのエルキドゥとは、天敵と言ってもいいレベルで相性が致命的に悪い。 なぜかと言うと、エルキドゥは近距離での同ランクまでの気配遮断スキルを無効化する『気配感知(A)』スキルを保有しており、そして彼女の気配遮断スキルランクはA-。 アサシンの持ち味である気配遮断スキルが、エルキドゥ相手には完全な死にスキルになってしまうのである。 そのため暗殺を狙うのはほぼ不可能であり、かといって今作最強レベルの実力を持つエルキドゥに真正面からのガチンコを挑むなど、無理ゲーにも程がある。 2巻ラストではよりにもよってそのエルキドゥが拠点にしている森へと足を踏み込んでしまった……先行きがあまりに不安である。 ◇真アサシン(Fate/strange fake) 『strange fake』2巻ではなんとクラス欄に「真アサシン」と表記された2体目のアサシンが登場。 影灯籠:ランクA 影と同化し暗闇から魔力を得る事ができ、令呪を用いられなければマスターへのステータス隠匿も可能 気配遮断:ランクEX 世界そのものと同化。攻撃に転じる時はA+にダウン のスキルを保有する。 この2つのスキルが凄まじく、これにより世界と影に同化する事ができ、 なお且つ影灯籠によって、暗闇にいる限りマスターの魔力供給は不要で姿は見えず気配を感じず消費魔力は低燃費の可能性も秘めているサーヴァント。 そのため召喚時にはマスターも姿形を認識できず魔力が通じ合っているのかすら分からなかったため召喚に失敗したと思い込むほど。 初めての会話シーンも暗闇の中にまぎれて登場しいつの間にかマスターの背後に回り、信念を問い、 また暗闇に消えてゆくという純粋な暗殺者らしい雰囲気と死神の如き大物感を漂わせている。 SNでは活躍はしたものの他の人物たちに良いところをもっていかれ、 Zeroでは活躍できるスペックをもちながらも活躍できず、 Apoでは登場すらできず、 CCCではAUOジョークのネタにされる等、 いまいち活躍に恵まれなかったハサン界に現れた超新星。 上述した通りアサシンの天敵であり暗殺不可能と思われていたエルキドゥにすらも暗殺を仕掛けられるという、思わぬダークホースの出現である。 女アサシンとの絡みを含めて今後の活躍が期待される。 ちなみに後書きによるとステータス自体は歴代ハサンよりは低めらしい。 また、登場こそしないが、イスラムと敵対したことがあるリチャードが、当時のハサンについて語る場面がある。 戦場に乱入してきた死徒を討伐するために、リチャードや彼の好敵手と共闘したそうだが、 狂信者によれば戦争後に「リチャードは恐ろしい」と周囲に言いまわっていたらしく、そのエピソードが彼女の世代まで語り継がれるほどにリチャードを恐れていた様子。 同胞のためとはいえそんな男と共闘するあたり、仕事に私情を挟まない人物だったと推測できる。 ◇耀星のハサン(Fate/Grand Order) オーディオコール奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔 イド』にて登場。静謐のハサンの先代のハサン・サッバーハ。 一人称は「オレ」の少年で、努めて冷徹にして怜悧な言動を心掛けている一方で、感受性の「最後のかけら」を暗殺者の長となってなお拭い去れず、 ドライな言動の節々に面倒見の良さが見え隠れする。 如何なる事情か、本来はアヴェンジャーのクラススキルである「忘却補正」のスキルを所持しており、かつて召喚された時の記憶を持ち込んでいる。 ◇『Fate/Apocrypha』 14騎が競う聖杯大戦においては、残念ながら微塵もハサンの出番は無い。 この世界では冬木の大聖杯が強奪されたことで聖杯戦争の儀式法が大部分流出してしまい、世界各地で最大5騎規模の亜種聖杯戦争が多発している。 その過程で、19人全てのハサンの能力は完全に露呈してしまった(この頃は初代ハサンの設定が無かったため、この世界の初代ハサンがどうなっているのか不明)。 が、マスター殺しのプロたるハサンはそれでも尚脅威であり、 まずこのハサン対策、そしてハサンを引いた人間はハサン対策をどう掻い潜るかが、聖杯戦争の第一段階における目玉となっている。 下手すれば接近戦に持ち込まれて即敗退するが、亜種聖杯戦争の中には、たった3日でハサンとそのマスターが全マスターを殲滅して優勝したケースもあるという。 今、ハサンが熱い。 ……が、今度は逆に、対策され尽くしたハサンから、敢えて抜け出す別の博打に出る者も出てきた。 このハサンは「(聖杯に絡む)西洋基盤に基づく英霊」の中から、「暗殺者という概念ないし単語そのもの」を触媒にしているために、 暗殺者クラスでは決まって彼ら19人のうちの誰かが召喚される。 しかし、召喚の際に詠唱を工夫し、更に具体的な触媒を用意すれば、別の暗殺に長けた英霊を召喚することも可能。という裏技が発見された。 そんな訳で、この聖杯大戦における彼らの出番は無かったという訳である。 やはりハサンは熱くなかった。 ちなみに『Fate/EXTRA CCC』にて「アーチャー」は最高のクラスと断言した人によれば、 「ハサンとはサーヴァント界一不遇な者の名」 らしい。 おまけのこの人には「破産」と「ハサン」をかけた実に下らない(言った当人はセンスがあると思っている)AUOジョークのネタとして使われた。 まあぶっちゃけアヴェンジャーのアンブッシュで即死させられた慢心王が何を言ってるんだっていう話でもある ……え?ハサンより暗殺上手そうなアーチャーがいるって?知らんなあ。 ○人物 数百年の妄念か。私には理解できぬが──── 魔術師殿は、この私のマスターに相応しい。 よかろう。人として扱われなかったモノ同士、共に永遠を目指すとしよう──── 今回聖杯戦争の召喚に応じたのは、間桐臓硯の目的「不老不死」が自身の目的と似通っていた為。 聖杯にかける望みは、生前捨てた自らの顔と名前を取り戻し、一人の「ハサン・サッバーハ」として己の名前を永遠に残す事。 一見意思疎通なんて到底不可能っぽい外見だが、実際はマスターを絶対に裏切らず、命令には忠実で義理堅い性格。(*2) だからといって決して彼が善人という訳では全く無いのだが、自分自身に課したルールは必ず守り通すため、真アサシン自身は悪人であっても外道では無い。 臓硯の悪行に文句も言わず感情も持ち込まず、淡々と手を貸すのもそれが「マスターの命令」であり、あくまで「仕事」として行なっているからである。 皮肉なことに、マスターとの関係は第五次参戦サーヴァントの中でもトップクラスに良好であった。 そのため、「英霊の格は低いが、仕える者としては間違いなく一流」と評される。ある意味彼こそ本当の意味で「Servant(召使い)」だと言えるかもしれない。 不遇ポジション と に か く 不 遇 。 登場するのが桜ルートのみである為、『SN』に登場するサーヴァント達の中で最も影が薄いと言ってもいい。なにもそこで「気配遮断」スキル発動しなくても…… 同ルートの映像化が長らく行われなかったため、「映像媒体で稲田ボイスで喋って動く真アサシン」が観られたのは2017年の劇場版公開まで待つしかなかった。 更に『hollow ataraxia』では五次英霊の中で、唯一の未登場。(花札の絵柄では登場したが) 格ゲーの『unlimited codes』では五次英霊の中で、やっぱり唯一の未登場。 『プリズマ☆イリヤ』シリーズでも、五次英霊の中で唯一クラスカードとなっておらず、(*3)あのお祭りアニメである『Carnival Phantasm』ですら出番は一瞬ポッキリで、台詞すら無い。 しまいには姿が似ている上に先に映像化された『Fate/Zero』の影響で、各方面からザイードさんと間違われる始末。 おまけに『カプセルさーばんと』では百の貌のハサンにポジションを奪われる。 ……などなど、真アサシンの不遇伝説を語り出せばキリがない。 こうしてアサシンどころかハサンの中でも不遇枠と言う型月ファンからの印象で彼のイメージは固定され続けていた…… ○戦闘能力 素早い身のこなしから繰り出す、不意打ち・闇討ちなどが主戦法。これぞ絵に描いたようなアサシンといった感じ。 主武装は「ダーク」と呼ばれる黒塗りの短刀。 これを闇に紛れて正確に投擲するため、視界でその軌道を捉える事は非常に難しい。 また投げたダークは愛着か戦闘後全て拾って回収してるらしい。かわいい だがしかし、文字通り暗殺を主体とし、正面きって戦闘する訳じゃないので当然といえば当然なのだがぶっちゃけ全サーヴァントの中でもかなり弱い。 その弱さはパラメータ上は大きく勝っているアーチャー相手に白兵戦で歯が立たない程。 劇中ではセイバー、ランサーなどの強豪を破ってはいるが、その全てが影の協力と不意打ちによる勝利である。 更に、霊格がかなり低い英霊なので、サーヴァントに選ばれるような英霊の大半が備えている再生能力の類も持っていない。 その代わり、ハシシ(*4)を用いて痛覚をなくしている。 それでもアサシンとしての意地か、「佐々木小次郎相手なら確実に勝利を納めることが出来る」と作者に言及されている。 小次郎が変則的に召喚された亡霊な所為で、呪いの類である彼の宝具への耐性が他のサーヴァントに比べて圧倒的に低く、防ぐ術が無いからである。 ただし、ただの幽霊である小次郎は心臓を破壊されてもすぐには死なず、「燕返し」で相打ちに持ち込まれる確率も高いとか。 結局、単体で完勝できるサーヴァントはいないという涙目っぷりである。 ◆宝具 ◇妄想心音(ザバーニーヤ) 心得た。 魂なぞ飴細工よ。苦悶を零せ―― 『妄想心音(ザバーニーヤ)』!! 疑似的に作り出した鏡像の心臓を握り潰すことで、対象の心臓も握り潰す。呪いの藁人形に近い呪殺宝具。 暗殺に用いるには非常に強力でありサーヴァントが防ぐには、高い魔力のランクかもしくは幸運のランクが必要。 ゆえにどれだけ防御力が高かろうが、どれほど素早く動けようが、どうあっても対処は不可能とのこと。 言峰曰く、呪いへの耐性でも対抗は出来る模様。 呪いへの耐性に繋がる霊格の高い相手には効きにくいようで、特に高い神性を持つ英霊や幻想種の類(*5)宝具を使用すると、効かないばかりか逆にダメージを負ってしまうこともある。 (作中で神性:Bのランサーを殺しているが、呪腕でランサーの心臓を直接引きずり出したため、鏡像の心臓を潰す呪殺が神性:Bに対して有効なのかどうかは不明。) ○本編での活躍 「Heaven's Feel」(間桐桜ルート) 前述の通り、本編では桜ルートにのみ登場。 元々は別のマスターが真アサシン(このハサンかは不明)を召喚しようとしていたが、本編開始より少し前にキャスターが違反召喚するために殺害していたらしい。 序盤にて、佐々木小次郎を媒体に間桐臓硯が外法をもって召喚した。この所為でこのルートにおいての小次郎は、士郎たちとは一度も相見える事なく消滅している。 存在に気付いたランサーと柳桐寺境内で対峙するが、柳桐池へと誘い込み、桜の影を利用して罠に嵌め、「妄想心音」を使い勝利する。 抜き取ったランサーの心臓を喰い、パワーアップを果たす。 だが、倒す際に呪腕を使ったのが後々の伏線になる。 セイバーとも桜の影と地形を利用したとは言えども善戦、これに勝利。 終盤、イリヤを救出するためにやってきた言峰綺礼、衛宮士郎を追撃。 殿を務めた言峰と刃を交戦、終始有利に戦いを進めるも最後の最後で言峰に宝具の能力を逆手にとられて宝具が不発。 黒鍵で動きを止められてしまった。 そしてやっとこさ臓硯のもとに戻ったと思ったら、今までの活躍は何だったのやら、実に呆気なく黒桜に殺され物語から退場しまった。 なお、よく勘違いされるがコンマテによると葛木宗一郎を殺害したのは彼ではなくキャスターの模様。 どうやら臓硯の策略にかかり殺してしまったらしい。 尤も、具体的にどうやったかはきのこも考えていないとか(後の映画版や漫画版では補足された)。 因みにコレで本領である暗殺も出来ていないことが判明したりしちゃってる。つくづく不遇である。 劇場版では展開がアレンジされた結果、活躍・戦闘シーンが増えた。 特に第一章ではランサー相手に新都の高速道路やビル群を巻き込んだ大立ち回りを展開。同作におけるベストバウトシーンとして評価が高い。 また、原作では不可能だった葛木の殺害に成功しているほか、キャスターに瀕死の葛木を盾に破戒すべき全ての符を使わせ「アサシン」との契約を解除させている。 ◆『Fate/Labyrinth』 外伝作品の『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の外伝、『Fate/Labyrinth』ではこれまでの不遇な扱いから一転、メインキャラに大抜擢。 外伝とはいえ、Fate各世界観の垣根を超えた作品の中からFateの顔セイバー、CCCにも出演したニヒルな人気者アーチャー、 魔術師としての技量なら現在でもサーヴァント随一のキャスター(Fate)と共に選ばれたのは正しく名誉と言えよう。 ちなみに彼が選ばれたのは、RPGでいう「盗賊(シーフ)」のポジションとして選ばれたかららしい。 作中でも愛歌&セイバーコンビと他のサーヴァントの共闘の橋渡し役を担ったり、アーチャーとは役割り的にも気が合うのか絶妙なコンビネーションを発揮したり、 原作でまさかの格上キラーとして活躍した妄想心音も健在で人が変化した魔物とは言え次々と心臓を抉り出したりと大活躍。 仕事人な性格と戦闘面での実力が今まで以上に描写される事となった。 さらにはもう一人の主人公と言うべき少女から「英雄」「高潔なひと」「天使」と絶賛されるなど今までの鬱憤を晴らす評価ぶりである。 ◆『タイガーコロシアム』 「たいコロ」では最もマトモな人、であり被害者。 正義の味方ジャスティスハサン。 「この頃流行りの暗殺者~ 背骨の浮き出た暗殺者~ どっちを向いてもハサ……ん?」 ◆『Fate/Grand Order』 前述したとおり『FGO』にて「呪腕のハサン」という名称で実装。 レアリティは☆2、Arts 1/Quick 3/Buster 1のアサシンのテンプレ構成。宝具はQuick属性の単体宝具となっている。 ストーリー上では序章特異点Fにシャドウサーヴァントが出現する……、が、ぶっちゃけるのならば本編同様かませの扱いでありあまりぱっとしない。 性能(呪腕のハサン) …が、その性能は低レアでありながら非常に使い勝手が良く、FGOにおけるレアリティ詐欺枠の一角に位置している。 特に霊基再臨三回目にて修得する、クー・フーリンの矢避けの加護と同系統のスキル、風避けの加護(3回回避&スター発生UP付与)が非常に強力。 あちらと同様に「とりあえず回避」といった形で気軽に使えるため非常に便利で、このスキルのおかげでHPが倍近いような高レアと共に戦って彼だけ生き残ることも珍しくなく、強さの源となっている。 それ以外のスキルも回転率の良いスター発生、クリティカル威力UPと無駄がない。 そしてもう一つの決定的利点が、敵単体を高確率で即死させる宝具を持つこと。 実はこの「高確率即死」効果を持つ宝具の使い手は非常に少なく、彼の他には初代様と魔眼使い、対象を限定される上姉様の3名だけ。スキル込みで実質高確率即死宝具を使えるのも魔眼使いの別人格と鏡持ちの二人が増えるだけであり、彼(女)らより若干確率が低いとはいえ低レアリティでは彼だけの専売特権。 オーバーチャージで更に即死確率を上げることが可能で、流石にサーヴァントには通りづらいものの本作にはサーヴァント以外の強敵(例・デオンクエのHP6桁の亡霊)もごまんといるためそれらを相手にするには心強い。 本来人間にしか効かないはずなのだが、今作ではドラゴン、キメラ、ワーウルフ、はては心臓のないはずの機械やらゴーレムやら既に死んでいる亡霊やらゾンビやらまで即死させてくれる。 一体何を引き抜いているのか…あとゲイボルクより心臓を貰い受ける確率が高い また、即死を外したとしても単体宝具であるため威力もそこそこ高い。 2015年11月5日のアップデートでQuick、クリティカルスターの強化が行われたため即死狙いでなくともクリティカルスター発生要員としての運用も可能になった。 礼装は宝具連発ならば天の晩餐、ハロウィン・プチデビルが、Quick強化ならばイマジナリ・アラウンド、ガンドがお薦め。 ☆2でありコストが4と低いため、様々な礼装で補強できるのも彼の魅力である。 2018年8月3日(*6)に「投擲(短刀)」スキル強化がなされ、獲得するクリティカルスターの数が増えただけでなく、ターン終了時に同じ数だけクリティカルスターを獲得する様になった。 発動ターンだけでなく次のターンにもスターを供給出来るようになった為、風避けの加護による場持ちの良さも併せてスター供給役としての仕事に磨きがかかる良強化となった。 さらに、このスキル強化後は名前が変化し「投擲/回収」となる。 前述した「投擲したダークを戦闘終了後に回収している」と言う設定がまさかの再利用を経て実用性の高いスキルに昇華された事に驚いたマスターも多かった。 更にその3年後の2021年8月3日には宝具強化が実装され、威力アップに加えて即死成功時に攻撃力アップ(3T) NPリチャージが追加された。 特にリチャージ量は破格の50%なので味方次第では連射も視野に入る様になり、即死が刺さる相手には一層強くなった。即死が刺さらない相手であっても威力アップの恩恵は大きいため完全には腐らない良強化を受けた。 元ネタはおそらく原作にてランサーの心臓を喰らって強化された場面だろう。 弱点は低レアゆえのステータス、特に攻撃力の低さであるが、スキルや宝具である程度は補えるためそこまで気にならないだろう。いっそのこと星出し要因と割り切れば攻撃力不足も気にならなくなる。 もう一つの弱点というか難点としては、第三段階の霊基再臨およびスキル上げに何かと需要の多いレアアイテムである『無限の歯車』を使用するところか。 第四特異点実装以後は手に入りやすくはなったものの、それでも出ないときにはとことん出ない。 まあ、ぶっちゃけ大体のサーヴァントの第三、第四段階の霊基再臨ではレアアイテムに頭を悩まされるので、これに関してはハサンだけの難点ではないとも言えるが。 第一特異点と第三特異点ではワイバーンを始めライダークラスの敵が大半を占めているために佐々木小次郎同様、手に入れやすい低レアアサシンであるために大活躍してくれる。 フレポガチャで手に入るためにお財布に優しく入手も比較的容易であるため、初心者から上級者にまでオススメなサーヴァントとしての地位をFGO初期から現在まで不動のものにしている。 人物(呪腕) キャラクターマテリアルでは、『戦闘力はともかく仕える者としては間違いなく一流』と太鼓判を押されおり、 実際に絆レベルが上がるとマスターの工房をこっそり掃除してくれたりと気さくで忠義心の厚い面を見せてくれたりもする。 また幕間の物語ではローマの治安を護る必殺仕事人ジャスティスハサンとしてローマ皇帝に絶賛された。 ……ちなみにギルガメッシュに関しては、「すぐに裏切る不埒者故、すぐに契約を切るべきですぞ!」と、 (面識はほぼないのだが)相当嫌っている様子。…まあCCCであんなこと言われれば、ねえ…? 性能・キャラクターの両面で、上記のように不遇の代名詞とまで言われたハサンの印象からすればとても信じ難い好評を得ることとなったのだった。 第一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」 そして満を持して第六章「神聖円卓領域キャメロット」にて、味方側のキャラの一人として大抜擢。 その良識ぶりでパーティーの先導や緩衝材として良い人ぶりを遺憾なく発揮し、山の民を守る山の翁としての面目躍如を見せた。 同様に召喚された他のハサンがチョロいドジっ子や色んな意味でメンタルの危うい子だったりするのでことさらその渋さが際立つ。 また、これまで明かされなかった「呪腕のハサン個人の来歴」にも触れられており、 若さから自分の名を山の翁の一人として歴史に残してみせようと躍起になり、顔や名前、愛した女さえも捨てて山の翁となったのだという。 山の翁となるには他の者が持たない独自の才覚が必要となるが彼にはそれがなかったため、それを外から補おうと試みた結果が宝具である移植したシャイタンの腕であった。 なお、移植の副作用として通常の食物などをあまり受け付けない体になっているとのこと。 聖杯に唯一のハサンになることを願っているのは、 「自身の名を残したいがために当代のハサンになった結果、何人ものハサンの一人に埋もれるいう境遇に陥ってしまうとは思ってもみなかった」という理由らしい。 最終手段としてシャイタンの腕を制御している呪いを解除し、捕まえた相手と自分を腕に喰い殺させるということも可能ということが判明した。 ただし、これによって腕はハサン本人と相手を取り込み、魔神シャイタンとして受肉してしまうという危険なデメリットがある。 あまりの活躍っぷりに6章タイトルと引っ掛けて「輝く腕の(アガートラム)ハサン」などと呼ぶファンも(本来のアガートラムの持ち主ベディヴィエール卿も大活躍しているのだがそれはそれとして) + ... 最後に明かされた本名はハナム。かつて愛した女性の名前はサリア。 彼が翁として生きた時代に召還されたことと、ある事情からハサンとしての資格を失ったことで特異点に留まり続けることとなり、 彼女が遺した子ルシュドとボロボロになった山の民を庇護し続けることとなった。 誤解のないように言っておくと、ルシュドはサリアが聖地の家に嫁いで産んだ子であり、ハナムとの血の繋がりは無い。 彼にとっては飽くまでかつて愛した人が遺した子である。 その他のイベント 2018年夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』 主人公にも「ハサンさん」と呼ばれている。 謎のフォーリナーハンターXXが鎧をサバフェス会場にて起爆させ全てを破壊しようとした際に、身を挺して鎧を遠くに持って行った。 そのまま鎧の起爆に巻き込まれ、ハサンさんの挺身にジャンヌ・オルタらもしんみりとなったが… 普通に戻ってきた。 なんと「風除けの加護」のおかげで爆風も無効とのこと。 2019年正月イベント『閻魔亭繁盛記』 静謐のハサン、百貌のハサンと共に閻魔亭に来訪。 閻魔亭を楽しみにしていたが、突如現れた初代ハサンから「寝正月という“怠惰・堕落”が好きな不届き者がいるらしいな」と遠回しに注意され冷や汗をかいていた。 食事は出来ないが、おひたし程度は食べられるとのこと。 宴会で皆が芸を披露する中、初代ハサンが「首切り芸」を披露しようとするのに巻き込まれ困っていた。 妄想心音(項目編集)!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2017-08-05 23 42 12) 劇場版HFでは普通に葛木の殺害に成功してたな しかもキャスターまで倒す大金星 -- 名無しさん (2017-10-16 16 52 55) 原作の真アサ&臓硯のキャスター陣営壊滅の手口が知りたい人は作画・タスクオーナーの漫画版Fate/stay night【HF】を読もう -- 名無しさん (2017-10-16 17 01 52) 劇場版でもさすがに神を讃える言葉は聞けなかったか -- 名無しさん (2017-10-16 17 34 28) 実はプリヤのクラスカードでも慎二が使用した場合は呪腕になる どうもアサシンのクラスカードは歴代ハサンと繋がってる設定だったらしく美遊が使用すると静謐になる -- 名無しさん (2017-10-16 18 12 34) 呪腕のハサン先生は出番少ないだけで登場すればめちゃくちゃカッコいいですよね。 -- 名無しさん (2017-11-01 18 53 24) FGOでハサン先生育ててみた。レベル65で止まるのはあまりにも惜しいので聖杯を3個使ったわ。 -- 名無しさん (2017-11-10 23 03 24) Fakeのところ、狂信者ちゃん以外に「真アサシン」がいるから紛らわしいな… -- 名無しさん (2017-12-07 16 55 37) キングハサンとfake真アサシンが出たせいでアポのアサシン対策が一気に嘘臭くなったのは草 -- 名無しさん (2018-01-05 00 03 06) ↑東出は犠牲になったのだ…… -- 名無しさん (2018-01-05 00 09 04) まあわざわざ対策されるならそんだけ厄介な相手だ、って証明でもあるんじゃないかなーと思ったり。カードゲームとかもそうだけど本当に大したことない相手なら対策なんて必要ないわけで -- 名無しさん (2018-01-15 09 17 12) すっごい今更なんだけどさ、この内容なら項目名「ハサン・サッバーハ(Fate)」 -- 名無しさん (2018-01-23 12 12 39) ↑に変えた方がよくない? -- 名無しさん (2018-01-23 12 13 20) 自画像がカエルな漫画家の人曰く「新たなドラゴンスレイヤー」 -- 名無しさん (2018-02-06 21 37 42) 完全な脇役みたいなキャラだったのに、近年の株上がりっぷりがすごい -- 名無しさん (2018-02-16 03 35 16) 劇場版でのハサン先生かっこよかったっす。 -- 名無しさん (2018-05-09 17 36 24) ぶっちゃけキングハサンのせいでFakeのアサシンの型落ち感が酷い。大層に見せてるけど、結局初代様以下なんやろ?って思っちゃうわ -- 名無しさん (2018-05-14 11 16 32) 型落ち感も何も、本来召喚すらされない無名の暗殺者とグランドクラスを比較したらそらそう見えるわというか、狂信者ちゃんは「歴代”山の翁”のザバーニーヤっぽいもの使える」ってのが持ち味だからあんな純戦闘力の塊と単純比較できないというか… -- 名無しさん (2018-05-14 14 53 16) 本気ギルとか理性ありヘラクレスとかエルキがいる聖杯戦争に参加するからには相当トンデモなのは間違いないけどな。キングハサンだってグランドじゃなく通常鯖に収まってる時は最大限よくてギルと同等かそれ以下なわけだし -- 名無しさん (2018-05-18 20 43 39) Apo世界では19人のハサン全ての手の内がバレてるらしいけど、それでも初代様の純粋な戦闘力には簡単に対処できないだろ… -- 名無しさん (2018-05-18 22 08 04) ↑グランドアサシンとして召喚したなら円卓でも袖にかけない強さだからどうにもならんが、「アサシン」として召喚したなら付け入る隙はありそうだ。 -- 名無しさん (2018-05-18 22 35 36) キャメロットの映画化するからHFに続いてまたハサン先生の活躍をアニメで拝めるんだな。 -- 名無しさん (2018-08-05 23 33 45) 風であれば“爆風”すらしのぐことが判明した風よけの加護 -- 名無しさん (2018-08-11 00 05 50) ↑5最期は首を撥ねられてるけどな。キングハサンと違って召喚に応じる所も所詮ただのハサンだなぁって -- 名無しさん (2018-09-04 10 46 53) バレンタインデーのフルボイス化が決定して真っ先に思い浮かんだのがこの人。フルボイスでアレが見れるんだぜ?やばくね? -- 名無しさん (2019-01-25 19 32 50) 結局Fakeの真アサって影剥なのかな。もしそうならステータス低めってことでギフト持ちに薙ぎ払われて負けるのも有り得る話だなあと思えるんだが -- 名無しさん (2019-12-02 15 16 34) ↑fakeの真アサシンは『山の翁』のアサシンとしての全盛期疑惑がある。キングハサンの気配遮断Aが「かつて習得した物の残滓」だったり、やたら信念信念言ってきたりする所がそれっぽいらしい -- 名無しさん (2020-02-28 04 12 34) ↑初代様だった場合、今までのハサンよりステータス低いってのが引っかかるのよね。超常的な能力差し引いても初代様は狂信者ちゃん超える白兵戦能力あると思うし -- 名無しさん (2020-03-09 15 55 48) 大剣持って今の状態になる前は気配遮断全振りだったんじゃない?気配遮断を極めるだけじゃどうにもならない場面に遭遇して、別の強さを突き詰めたとか -- 名無しさん (2020-03-10 17 13 39) 美遊過去編(アニメで言う雪下の誓い)のワカメアサシンは呪腕じゃない?違うかな? -- 名無しさん (2020-08-15 23 57 48) ↑ファンの間ではずっと呪腕と言われ続けてたけど作者が公式で否定した 実際、腕の使い方が呪腕とかけ離れてる -- 名無しさん (2020-10-28 20 20 20) 正面戦闘で弱いのは事実だが、暗殺合戦である冬木聖杯戦争において真アサは決して「弱い鯖」ではないと思うんだがなぁ。 -- 名無しさん (2022-03-06 19 06 34) ↑多分真っ当な魔術師しかマスターが居ないって条件ならかなり強クラスになりそうではある 描写された三次~五次については常にイレギュラー混ざってる上に四次でも五次でも勝ち筋であるところの暗殺をかなり縛られてる感じもあるし -- 名無しさん (2022-06-22 15 23 19) 仕事に私情を挟まない暗殺者の鑑 -- 名無しさん (2023-08-22 19 29 30) 2024年になって新たなハサンが現れるとはなぁ -- 名無しさん (2024-03-26 22 29 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mhfyj/pages/199.html
武器/片手剣 アサシンカリンガ( あさしんかりんが / ) 攻撃力000/属性000/○○○/費用000z コメント予定
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/276.html
オルテガ&アサシン ◆5FR2vTtitI それは夕食時を少しばかり過ぎた時間帯の話。 薄暗い路地にて、物陰に隠れた一人の男が気配を絶っていた。 目深に被られたキャップの奥に光る目は、猛禽類のように鋭い。 ネックウォーマーによって隠された口がどうなっているのかは傍目には分からないが、きっと真剣に噤んでいることだろう。 当然だ。彼は今、目と鼻の先にいる相手をどう仕留めるべきかと考えている最中なのだから。 故にニヤニヤと笑っている暇など無いに等しいのだ。というか、そもそも彼はそんな性格ではない。 彼の名はエイデン・ピアース。 アサシンのサーヴァントである。 『おい、見つけたのか? どうだ? 殺せそうか?』 『見つけました。マスター……ですが、相手は子どもです』 『子どもぉ? マスターがぁ?』 『はい……サーヴァントは出払っているようですが……』 彼の左手に収まっているスマートフォンからは、先程から音声が垂れ流されている。 録音された音声ログを再生しているわけではない。これはリアルタイムなものだ。 一体どういうことかというと……答えは単純明快。エイデンは、通信傍受を行っているのだ。 『……で? 子どもだからどうしたというんだ?』 『……はい?』 対象は、目と鼻の先にいるマスターらしき――紛らわしい表記で申し訳ないが、エイデンのマスターではない――男性だ。 相手は恐らく、召喚したサーヴァントだろう。どうやら魔術的な傍受を恐れるあまりに、電子機械での会話を行っているようだ。 そのせいで科学的に傍受されてしまっているのだから、本末転倒ではあるが。 『相手が子どもだろうと、相手はマスターだ。殺せ』 『……し、しかし』 『しかしじゃない。別れる前に言っただろうが。女子供でも容赦はするなと』 会話が剣呑な雰囲気に呑まれていくにつれ、エイデンの瞳が鋭さを増す。 数分前から通信傍受を開始した時点で確信していたが、やはりこのマスターは……早々に始末するべきだ。 そうだ。女子供も皆殺しにせよなどと言い放った時点で、もはや相手は〝容赦すべきではない敵〟へと変貌しつくした。 少なくとも、姪を殺した相手への復讐に全てを捧げたこのエイデンにとっては。 『ああ、もういい! ならば令呪を使うまでだ!』 スマートフォン越しに怒号が響く。攻めるなら今だろう。 手をこまねいていては子供が危ない。戸惑いを覚えているサーヴァントも、手を汚してしまう! 『令呪によって命じ――』 横暴なマスターが、残酷な命令を下そうと声を荒げる。 その瞬間、エイデンの指がスマートフォンを操作した。 『どわっ!?』 するとどうだ! 相手のすぐそばにあった変圧器が、突如爆発したではないか! 集中力を削がれたマスターは、目を丸くして辺りを見回す。どこからか襲撃を受けた、と見紛っているのだろう。 間違いではない。何故ならこの変圧器の爆発は、エイデンのスキルによって成されたのだから。 アサシンのサーヴァント、エイデン・ピアース。 彼は高度な〝ハッキング〟を仕掛けられる秀才である。 『な、何だ!? 何事だ!?』 『ど、どうされましたかマスター!』 『どこだ! 出てこい! アサシンか! アサシンのサーヴァントか! 畜生ッ!』 スマートフォン越しに聞こえるわめき声を無視し、エイデンは物陰から飛び出した。 令呪によってサーヴァントを呼ばれる前に、手早く始末をつけなくてはならない。 再びスマートフォンを操作し、今度は相手の通信を強制的に切断する! 「も、もしもし!? もしもし!?」 そして、もはやスマートフォンを介さずとも叫び声が耳に入る、そんな位置にまでエイデンは迫った。 「くそっ! 令呪によって――」 「遅いな」 エイデンは、右手に持った警棒を大げさに構えた。 相手は恐怖し、サーヴァントに命令を下すことも忘れて逃げ出す。 路地から広い道へと場を移し、人混みに紛れて仕切り直そうと考えているのだろう。 なるほど、人口を思うにかくれんぼには最適だ。 だが、だからこそ決して気付くまい。それこそがエイデンの狙いだということに。 『も、もう一度だ……もう一度……令呪を――』 へとへとになりながら路地を脱した彼は、車道を横切ろうと必死に走った。 そして息をきらしつつも、再び令呪の使用を企んでいるのだろう。スマートフォン越しに呟きが聞こえる。 さぁ、仕上げだ。 「俺の事はいくらでも恨めばいい」 エイデンの指がするりと動く。 「さよならだ、見知らぬマスター」 瞬間、街を彩っていた光が全て消え失せた。 「……終わったな」 建物の電気が、街灯が、信号機が、それら全てが例外なく力尽き、一寸先すら見えない真の闇が広がった。 そして何かが激しくぶつかる音と共に、スマートフォン越しに痛々しい悲鳴が上がる。 視界を奪われたせいで何が起こったかを理解出来ていないらしいNPC達は、皆が一様に思い思いの疑問や恐怖の念を口にするばかり。 そして数秒後、街の電気系統が全て復旧すると……目の前の車道には、大きなトラックが停止していた。 その巨大なタイヤは、何者かの身体を押しつぶしている。 顔こそぐしゃぐしゃになっているが、血にまみれた衣服を見れば判別できる。 被害者の正体はずばり、混乱の縁にありながらもエイデンから逃亡しようとしていたマスターだった。 「まったく……」 大惨事に気付いたNPC達の悲鳴が飛び交う街の中を、エイデンは静かに歩く。 人々は気付くまい。先程の停電すら、このエイデン・ピアースの力によるものだということに。 ◇ ◇ ◇ 「終わったぞ、マスター」 「む? エイデン君か。どこに行っていたのかね?」 「やめてくれ。今の俺はアサシンだ。そういうルールだろう?」 「ああ、そうだったな。これは申し訳ない」 人為的な暗闇の中で大惨事が引き起こされてから数分後のこと。 アサシン、エイデン・ピアースは自身のマスターが待つ場所へと足を運んだ。 というより、舞い戻ったというのが正しい。何せ彼は、マスターの許可無く勝手に行動していたのだから。 「満足そうだな、アサシン君。良いことでもあったかな?」 「ん? 特に何もないが」 「いいや。その目はあれだ、何か成し遂げたときの目だ」 「……」 勝手に聖杯戦争の前哨戦を行ったことを見破っているのか、マスターは自信満々に言った。 だが咎めているわけではなさそうだ。何というか、改めて自分の性質を見定めようとしている様に見える。 「……そうだ。マスターを斃してきた。子供でも構わず殺せと、英霊に無理強いしていたからな」 たまらず、エイデンは白状した。 「ふむ……そうか。悪辣なマスターも混じっているということか。ならばサーヴァントはどうした?」 「俺を追いかけてくる様子はなかった。恐らくは単独行動持ちではなく、そのまま脱落したんだろう」 「なるほど。ならば……良いか。弱きをくじいたわけではないならば、私には何も言う権利はないな」 するとマスターは、安心するようにため息をついて笑った。 まるでそれは、失敗した子を安心させるための笑顔に見えた。 だからこそ、エイデンはアサシンとして彼に協力することにしたのだ。 エイデンのマスター。その名はオルテガ。 遙か南の洋上に浮かぶというアリアハンから、魔王バラモスとやらを倒すために旅立った勇者(他称)であるらしい。 にわかには信じがたい話だったが、嘘をついているような表情をしてはいなかった。 ドラッグをキメて妄想に浸ってしまっているのかとも思ったが、そうでもない。 彼は本気だったのだ。 証拠も見せてくれた。 装備した剣と盾は、場末のコスプレイヤーが持つそれとは一線を画すほどの出来映えだ。 そして彼はそれらの品を、まるで自分の身体の延長だとでも言わんばかりに操った。 しかもそればかりか、いわゆる〝呪文〟までも使い、小規模の竜巻まで起こしてしまった。 指輪の運び屋かメガネの少年か、それとも喋るライオンか……マスターにはどの隣人が相応しいだろうか? エイデンはそう思った。 そんな勇者オルテガは、一児の父だった。 妻と幼い子供は、アリアハンに置いてきたという。 次に会うのは魔王バラモスを倒したとき、だそうだ。 彼は、帰らねばならない。 戦いの大地へ、もう一度。 エイデンは決意した。他の誰でもない、彼の願いを叶えようと。 そうだ。彼は帰らねばならない。そして幼い子を抱きしめなくてはならない。 「マスター」 「……なんだ?」 「必ず脱出しよう」 「ああ。ありがとう」 彼は、俺のようになるべきではないのだ。 絶対に。 【クラス】 アサシン 【真名】 エイデン・ピアース@Watch Dogs(ウォッチドッグス) 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運D 宝具E 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 破壊工作:A 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。 陣地作成:C ハッカーとして、自らに有利な陣地を作り上げる。 小規模な”工房”の形成が可能。 上記の破壊工作スキルの副次的な効果がスキル化したもの。 迎え撃つために陣地を作るというよりは〝場を上書きする〟という意味合いが強い。 追跡:C+(A) トラッキング能力。 僅かな痕跡から敵の能力や行動パターンを予測し、現在位置を特定する。 パルクールやフリーランニングに準ずる走法、乗車などによる物理的な追跡も可能。 コンピューターネットワークを利用できる場合はランクが上昇する。 ハッキング:A+ 電子機器や大型機械、ネットワークなどを掌握する能力。 この能力は上記のスキル全ての根幹に関わり、また自身が持つ宝具によって力を底上げされている。 【宝具】 「Profiler搭載型スマートフォン」 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- Profilerと呼ばれる万能アプリケーションが搭載されたスマートフォン。 キャスターの保有スキルのほとんどはこの宝具によって発動するといっても過言ではない。 通信傍受や銀行口座番号ハック、車両警報の解除や無人機械の遠隔起動などを始めとする比較的小さなテクニックはもちろんのこと、 変圧器や蒸気配管に過負荷をかけて爆発させる、コンピューター統制された跳ね橋を上下させる、走行中の電車を強制的に停止させる、 信号機の色を操作することで交通事故を招く、街一帯を停電させる、などといった大規模な事件・事故を引き起こしかねない事象を起こすことも可能である。 あくまでも人の手によって作られた代物であることに加え、アサシンの犯罪行為を幇助しているために神秘性や格を得られず、非常に低ランクである。 ハッキングの内容によっては「対軍宝具」へと変化する。レンジ及び最大補足は対象や規模によってまちまちであるため表記されない。 【weapon】 宝具以外では、警棒や銃を使用。 【人物背景】 アメリカはシカゴに住む男性。 表の顔はソーシャルエンジニアだが、裏ではハッキングの請負人として働いていた。 だが敵から恨みを買ってしまい、姪のレナ・ピアースを殺害されてしまう。 その日から彼は復讐を決意し、妹が止めるのも聞かずに犯人捜しを決行する。 自身が悪人である事を理解してはいるが、同時に悪人を見逃すことが出来ない性質を持つ。 そのため、時には自身の復讐と無関係の犯罪行為に介入し、容疑者に制裁を加えることも多い。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの想いを汲む。 悪人は許さない。 【基本戦術、方針、運用法】 基本的には「ステルス&バイオレンス」の精神。 手持ちの武器とハッキングを組み合わせ、敵を始末していく。 保有スキルのランクは高いが、スキルを使って追い詰めた後に役立てるかどうかは状況次第。 また、その強さはコンピューターに依存したものであるため、魔術を使う相手と戦う場合には……? 【マスター】 オルテガ@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ… 【参加方法】 火山の火口に落ちる直前、共にどこからか落下してきたゴフェルの木片に触れる。 【マスターとしての願い】 元の世界に戻り、魔王バラモスを倒す。 だが善人に危害を加えることだけは勘弁願いたい。 【weapon】 剣と盾、そして呪文。 【能力・技能】 剣と盾を使って戦う。 風を起こす呪文や、怪我を癒やす呪文などを使うことが出来る。 【人物背景】 魔王バラモスを倒すため、妻と幼い息子を残して旅立った勇者。 正史では成長した息子の目の前で死亡するのだが、それより以前より参戦した。 恵まれたたくましい体格を持つ。 【方針】 脱出の方法を探す。